出荷の流れ
朝イチで前日に収穫したにんじんを洗い、
重さ別に分類します。この作業には大きな
ハイテクマシーン「キャロスター」が大活躍!
シャワーを浴びせながらにんじん同士をこすり合わせて洗浄。
辺りには、にんじんの甘い香りが漂います。
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近所からパートさんもかけつけて、サイズごと
に箱詰めします。家庭用に出回るのは主に
Mサイズ(105〜159g)やLサイズ(160〜219g)
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箱詰めしたにんじんは、トラックに載せて地元
の農協へ。収穫時間を決めて予冷施設で管理
することで、とれたてのおいしさがそのまま届
くようにしています。
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次の日に出荷する分のにんじんをとりに畑へ。
作業するのは毎日約1反(約31m四方)分ずつ。
収穫にはにんじん専用の掘り取り葉切り機「キ
ャロペスタ」を使用します。
ご存知ですか?各務原にんじんのエトセトラ
どうして各務原で、にんじん作りが盛んなの?
にんじん作りに適した「黒ボク土」が広がっているからです。
各務原市の鵜沼地域は「黒ボク土」と呼ばれる砂壌台地。保水性、透水性、通気性に優れた土が良質で色鮮やかなにんじんを育てるのに適していることが分かり、昭和中頃から、にんじん作りが盛んになりました。
「2作どり」ってなぁに?
年に2回、同じ作物を栽培することです。
年間を通じて8月に種をまいて冬に収穫する「冬にんじん」と、12月下旬から育てて5〜6月に収穫する「春夏にんじん」を栽培しています。中でも、寒さから守るためにビニールで覆って育てる「トンネル栽培」は、各務原ならではの風景。少ない肥料で土作りに取り組む各務原にんじんは、「ぎふクリーン農業」にも登録され、同市は環境に優しい産地として他地域のお手本になっています。
にんじんにはどんな栄養があるの?
野菜の中でもトップクラスのβカロテンを含有する、緑黄色野菜の王様です。
鮮やかなオレンジ色は、たっぷり含まれたβカロテンの証。皮のすぐ下に特に多いので、調理する際は皮むき器で薄くむくか、たわし等で軽くこすり洗いするに留めて。アンチエイジングや美肌にも効果的で、油と一緒に摂取すると吸収率がさらにアップします。選ぶ際は色鮮やかで太すぎず、表面が滑らかなものが◎。